未来に続く、持続可能な自然エネルギー

皆さん、こんにちは。
世界には、今なお7億人以上の人々が電気を使えない生活をしていることをご存じでしょうか?
この事実を知ったとき、私は本当に驚きました。
SDGs(持続可能な開発目標)の目標7では、
「すべての人に、安価で信頼できる、持続可能なエネルギーを」というテーマが掲げられています。
その中では、たとえば次のような目標が示されています。

2030年までに、すべての人が手頃な価格で安定した、近代的なエネルギーを利用できるようにする
2030年までに、エネルギー効率をこれまでの2倍の速さで改善する
こうした流れの中で、世界的に注目されているのが、
「再生可能エネルギー」です。
再生可能エネルギーとは、
・繰り返し利用できる資源
・二酸化炭素などの温室効果ガスを排出しない
といった特徴を持つ、持続可能なエネルギーです。
今回は、その中でも自然エネルギーを活用した2つの方法をご紹介します。


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【パッシブエネルギー】
これは、建物の設計や工夫によって自然の力をそのまま活かす「パッシブシステム」と呼ばれる方法です。
たとえば、ゴーヤーなどの植物で日差しを遮る「緑のカーテン」
南側に庇(ひさし)をつけて直射日光を調整する
北側の低い窓から空気の流れを生むといった工夫があります。
エアコンなどの機械に頼らず、自然の力で室内を快適に保つ考え方です。

【アクティブシステム】
こちらは、機械や装置を使って自然エネルギーを取り入れる方法です。
代表的なものとしては、太陽光発電や風力発電があります。
また、「エコキュート」は空気の熱を利用してお湯を沸かす機器で、消費する電力の3倍以上の熱を生み出す効率の高い給湯システムです。
「エネファーム」は、ガスから電気をつくる家庭用燃料電池で、発電と同時にお湯もつくれるため、非常に効率的です。


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これらのシステムを取り入れることで、従来のように化石燃料に頼らず、二酸化炭素の排出を減らすことができます。
もちろん、再生可能エネルギーの導入には課題もあります。
導入コストがかかること、天候や自然環境に左右される面もあるためです。
しかし、今後の家づくりにおいては、地球環境やエネルギー問題に配慮した選択が、ますます当たり前になっていくと感じています。
新築やリフォームを検討されている方は、ぜひお気軽に、木久工務店にご相談ください。



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4畳半の空間

皆さま、こんにちは。
今回は、奥深い茶道の世界について、少しお話しさせていただきます。
茶室という空間は、元々「庵(いおり)」と呼ばれる簡素な住まいをイメージしてつくられたものです。

茅葺きや板葺きの屋根、茶室へ向かう露地には飛び石が配され、
湧き水を思わせるような蹲踞(つくばい)と呼ばれる手水鉢も添えられています。
※蹲踞=腰をかがめて使う、低めの手水鉢のこと

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茶室の広さは「方丈」と呼ばれ、1丈四方(約3メートル)ほど。
畳を敷くと、ちょうど4畳半の正方形になります。
4畳半というと、自然と人との距離が近くなり、
無駄なものを置く余裕もありません。
だからこそ、その限られた空間に意識を集中させ、
お茶を点てておもてなしする所作に心を込めることができる――
それこそが、千利休が追い求めた「侘び寂び」の世界であり、「侘茶」の本質なのだそうです。

この小さな空間にも、光の取り入れ方に美しい工夫があります。
たとえば、一般的な引き戸ではなく、わずか60センチ四方の「にじり口」にすることで、
あえて光を絞り込み、土壁の小窓からスポットライトのように光を差し込ませる。
その陰影が、茶室ならではの静けさと奥行きを生み出しているのです。

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利休の時代、茶の湯を楽しんでいたのは、主に都会に暮らす町衆たちでした。
街の喧騒を離れ、山里のような趣を味わえる茶室は、心を癒す特別な空間だったのでしょう。

たった4畳半という小さな部屋でも、
用途を明確にし、細やかな工夫を重ねることで、
心に残る豊かな空間が生まれる――
それは、まさに日本人ならではの感性と技なのだと思います。

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現代にも、そんな美意識を受け継ぐ素晴らしい大工さんや設計士さんが、全国にたくさんいらっしゃいます。
家づくりでお悩みの方や、新築・リフォームをご検討中の方は、
どうぞお気軽に、私たちにご相談くださいませ。




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木造住宅と火災対策の強化

お客様とお話ししていると、「木造住宅」と「鉄骨住宅」が、住まいの選択肢として強くイメージされているようです。
中でも、木造住宅は「火に弱い」「すぐ燃えてしまいそう」といった印象を持たれることが多く、逆に鉄骨住宅は、火が近づいても燃え上がらない安心感があると感じていらっしゃる方が多いようです。

でも、実は木造住宅のほうが火事に強い、ということをご存じですか?

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「木造住宅=燃えやすい」というイメージは根強いですが、実際には、木は燃えてもすぐに崩れないという特性があります。
たとえば、木と鉄に同じような荷重をかけて燃やした場合、鉄はわずか5分で強度が半分以下にまで下がってしまいます。
さらに10分もすれば、強度は20%ほどになり、重さに耐えきれず曲がってしまうこともあるんです。

それに対して木は、10分間燃え続けても表面が炭化するだけで、中まではなかなか火が届きません。
燃えた部分が炭のようになって、それがまるでバリアのような役目を果たし、内側を守ってくれるんですね。
そのため、木は急激に強度が落ちることがなく、火災時でもしっかりと時間を稼ぐことができます。
避難や消火活動の時間が確保できるというのは、とても大きな安心材料になるのではないでしょうか。

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また、木造住宅は火事の際に発生する有毒ガスが比較的少ないのも特長です。
火災では、煙やガスによって意識を失ってしまうケースも多いんです。
木材は自然素材なので、有毒ガスの発生が抑えられます。
もちろん木も燃えることで一酸化炭素などが発生しますが、人工素材に比べるとその量は少なめで、呼吸困難や意識喪失を防ぎやすくなると言われています。

ただし、どれだけ火事に強いとはいえ、木材が炭化するほどの火災になってしまえば、住み続けるのは難しくなってしまいます。
木造住宅のメリットは、火事が起きてからすぐに崩れ落ちないこと。
その間に避難ができたり、消火できる可能性があるという点なんです。

これから家づくりを考えている方には、火災に強い「準耐火建築物」として木造住宅を設計することをおすすめしています。
そして、火事に強い家づくりだけでなく、火を使うときの注意や、火を使わない生活スタイルも大切ですね。
最近ではIH調理器具やオール電化住宅も注目されています。

さらに、地域の方々と日頃から良い関係を築いておくことも、もらい火や放火といった思わぬトラブルを防ぐ一助になります。

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木造住宅には、「火事にあってもすぐに崩れない」という、意外と知られていない強みがあります。
私たちは、そんな木の良さを活かした住まいづくりをご提案しています。
万が一のときでも大切な家族を守れる家、安心して暮らせる家を、一緒に考えてみませんか?




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失敗例から学ぶ土地探し

当社にご相談いただくお客様の中には、
土地探しからスタートされる方も多くいらっしゃいます。

「良い土地」は市場に出るとすぐに売れてしまうことが多いですが、
何百万円、何千万円もする大きな買い物なので、
勢いだけで決めるわけにはいきません。

先日、同じ住宅業界の方々との勉強会に参加し、
「土地の購入でお客様が経験した失敗談」について学ぶ機会がありました。

いくつかの具体例をご紹介します。


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【ケース1】
■ 隣接地にマンションが建ち、陽当たりが悪くなった

南側が広々とした月極駐車場になっている土地を購入し、
開放的な吹き抜けの家を建てました。

ところが、数年後、その駐車場にマンションが建設され、
室内が思ったより暗くなってしまいました。

購入時に周囲の土地の用途や将来の開発の可能性を
確認することが大切です。


【ケース2】
■ 角地の便利な立地だが、ゴミ集積所が目の前に

幹線道路にすぐ出られる便利な角地を見つけ、
価格も手頃だったため購入。

しかし、工事を始めてから目の前がゴミ集積所だと発覚。

実際に住んでみると、カラスによるゴミ荒らしや、
ゴミ収集日のニオイが気になり、
毎回掃除をすることになりました。

土地選びの際は、近隣の環境やゴミ集積所の位置も
確認しておくことが重要です。

【ケース3】
■ 採光を重視した家が、夏は想像以上に暑くなった

駅や学校に近い利便性の高い土地を購入。

その土地は、細い通路を通るような奥まった旗竿地と呼ばれる土地の形で、1階の日当たりが悪くなることを考え、
2階にリビングやキッチンを配置し、トップライト(天窓)も採用。

ところが、夏になると2階が非常に暑くなり、
エアコン代がかさむ結果に。

トップライトを設置する際は、
過度な直射日光を防ぐ工夫が必要です。

【ケース4】
■ 学校に近すぎて、洗濯物に砂ぼこりがつく

子どもの通学に便利な場所を選び、
小中学校の近くの土地を購入。

しかし、風の強い日は校庭の砂ぼこりが飛んできて、
洗濯物が外に干せない事態に。

結果的に室内干しが増え、布団はクリーニングに出すことが増え、
予想外の出費につながりました。

学校の近さだけでなく、
周囲の環境も考慮することが大切です。

【ケース5】
■ 交通量の多い抜け道に面し、庭で遊ばせられない

子どもがのびのび遊べる環境を求め、
公園に近く広い庭を確保できる土地を購入。

しかし、日中は抜け道として使われる道路が家の前にあり、
車の往来が予想以上に多いことが判明。

子どもが庭で遊ぶ際にも目が離せず、
思ったほど安心できる環境ではありませんでした。

時間帯によって交通量が変わることもあるため、
購入前には実際に現地を訪れて確認しましょう。


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このように、土地購入には慎重な判断が求められます。

一度購入すると簡単に買い換えられるものではないため、
当社では細かなリサーチを行い、
お客様としっかり相談しながら進めていきます。

土地探しで不安や疑問があれば、
ぜひお気軽にご相談ください。



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災害時の備えのお話

今回は、災害時のお話をしたいと思います。
災害時には、「一次持ち出し品」と「二次持ち出し品」の2種類に分けて準備しておくと安心です。
「一次持ち出し品」とは、避難する際に真っ先に持ち出すべき、必要最低限のアイテムのことです。
これは主に、避難直後の1~2日間を乗り切るためのものです。
非常持ち出し袋にまとめて、いざという時にすぐに持ち出せる場所に保管しておくことが重要です。
大人2人分の1日分の目安として、以下のリストを参考に中身を準備しておくと良いでしょう。

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一次持ち出し品の例
 ・食料・飲料:
 ・飲料水(500ml×8~10本)
 ・非常食(乾パン、レトルト食品、ゼリー飲料など)
 ・停電対策:
 ・懐中電灯(予備電池を含む)
 ・ろうそく、マッチ、ライター
 ・携帯ラジオ(手回し充電式が望ましい)
 ・医薬品:救急セット(常備薬、包帯、ガーゼ、消毒薬など)
 ・持病薬(薬の名前のメモも)
 ・生活用品:レジャーシート
 ・タオル
 ・ポリ袋
 ・トイレットペーパー
 ・ウェットティッシュ
 ・簡易食器セット
 ・貴重品:現金(硬貨も)
 ・身分証明書、保険証、住民票のコピー
 ・預貯金通帳、印鑑
 ・権利書、各種カード
 ・避難・救助用品:笛、コンパス、ナイフ、ロープ
 ・シャベル、バール、ノコギリ、ハンマーなどの工具


2次持ち出し品の例

 ・飲料水、食料(追加)
 ・衣料品
 ・生活用品(卓上コンロ、ガスボンベなど)

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持ち出し品は、定期的に見直し、賞味期限切れの食品や電池切れのものを交換し、家族構成や状況に合わせて、必要なものを追加しましょう。
住んでいる地域のハザードマップを確認し、避難場所や避難経路を確認して、家族で避難場所や連絡方法などを話し合っておきましょう。
災害はいつ起こるか分かりません。日頃から備えをしっかりとして、いざという時に落ち着いて行動できるようにしておきましょう。



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必ずしもいらない、かもしれない装備

私たちの家づくりは「注文住宅」を販売しておりますが、
お客様のご希望やご意見はほとんどの場合、
例:「バルコニーを作りたい」「コンセントを増やしたい」など、様々なご要望があります。

≪バルコニー≫
マンションではバルコニー付きの物件が多いため、
バルコニーを希望される方はおおいと思います。
ただ、その理由を伺うと、「洗濯物を干すため」とおっしゃる方がほとんどです。
お庭のないマンションでは、バルコニーは洗濯物を干す貴重なスペースになりますが、
一戸建ての場合、ほとんどお庭に干すことが多いとされています。
そうなると、バルコニーを使う機会はかなり減ってきます。


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もちろん、大きめのバルコニーを作って、
外のリビングという位置づけで憩いの場にする、といったことなどは別ですが、
バルコニーは家の外にあるため、汚れやすく掃除もしにくいのが現実です。
お客様の想定されている使い道によっては、あえてつけるようなことはせず、
その分他の場所にお金を回したりするのもいかがでしょうか?


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私たちはお客様との打合せで相談させて頂いています。
何十年も暮らしていくお家だからこそ、使い勝手が悪かったり、使わなかったりするような装備や設備は控え、
お客様の暮らしに必要なものを充実したものにできるよう、
ご提案させて頂いています。



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手を洗うのはどこにする?

トイレを利用した後、皆さんはどこで手を洗っていますか?
洗面台ですか?
それともトイレタンクの上の手洗いですか?
この「手洗い付きロータンク便器」を考えたのはどんな方なのでしょうか?
発明者はこの便器を完成させたとき、きっと心の中で「これぞ世紀の大発明だ!」と歓喜し、ガッツポーズをしたことでしょう。
しかし、皆さんも一度想像してみてください。
その便器で肩をすぼめながら手を洗う自分の姿を...。


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また、水が飛び散らず気を使いすぎて十分に手を洗えなかったり、石鹸を使うのが難しかったりするのが現状です。
それでもやっぱり、トイレの後はきちんと手を洗いたいものです。
「トイレ」は別名「お手洗い」とも言いますしね。
最近では、手を洗わない方も一定数いるとの調査結果がありますが、みんながみんなそうではないでしょう。


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では、どこで手を洗うべきか?
理想はやはりトイレの中で洗うことです。
大きなスペースは必要ありません。
小さな手洗い器を設置するだけで十分です。
ただし、レイアウトト寸法は最善の注意を払っておかないと後々、後悔します。

現在では、さまざまなタイプの手洗い器が登場しています。

・壁掛けタイプ
・オーバーカウンタータイプ
・アンダーカウンタータイプ
・ボウルタイプ

中でも掃除のしやすさを考えるなら、アンダーカウンタータイプがおすすめです。
設置場所にも工夫を!
例えば...
幅の広いトイレでは、洗面器と平行に。
奥行のあるトイレでは、便器と向かい合わせに、または少し位置をずらして配置できます。
さらに、洗面器に加えて鏡や照明を設置すれば、トイレは一気に「お化粧室」へグレードアップします!


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トイレのレイアウトはデリケートなのです。
トイレの横幅が広すぎると、トイレットペーパーに手が届かない...。
狭すぎると意外と掃除が難しいかったりします...。
トイレの設計は、手を洗う方法やどこに洗面器とトイレを設置するかのレイアウトをしっかり考えなければならないのです。
日々の生活を快適にするために、トイレ設計を丁寧に考えてみませんか?



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家づくり、思い込みの落とし穴

家づくりを進める中で間取りや予算、土地選びなど、多くのことを決めていく必要があります。
「いつ建てるのがいいのか?」「どんな家が理想なのか?」「予算はどれぐらい必要か?」「どの場所で建てるのが最適か?」「どの会社に依頼するのが適切か?」といった疑問がとりあえず真っ先にでてくる疑問かと思います。


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インターネットや本、友人・知人からのアドバイス、住宅会社の営業担当者からの提案など、多くの情報をもとに判断をされていかれると思いますが、
情報が溢れている現代では何が間違っていて何が正しいのかを判断することが難しく、思い込みで決めてしまうこともしばしばあるかと思います。
ニュースや本などに出ている言葉でアンコンシャス・バイアスというものがあります。
これは無意識の思い込みという意味の言葉で、自分自身の過去の経験や知識、価値観などから、本人では中々気付けない物の見方の偏りを産んでしまいます。
それが原因で、判断を誤って失敗をしてしまうことがあるかもしれません。


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例えば、「まずは住む場所を決めるべき」と考え、土地探しから始めるケースがあります。
その後、間取りや仕様を決めていったものの、最終的に住宅ローンが通らなかったり、予算オーバーになったりする場合があります。
このように、土地選びから始めた結果、建物の予算が考慮されず計画が振り出しに戻ることもあります。
(もちろん土地探しから行うのが悪いと言っているのではなく、土地が無いエリア、地価が高いところを検討する場合や住む場所を第一優先に考えた場合は効率的に進められます)


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また、思い込みは悪い結果を産むだけのものでもありません。
過去に家を建てた経験が一度あると、その経験をもとに正しい判断ができることもあるでしょう。
大切なのは、自分の中に思い込みがないかを意識し、それを振り返ることです。 そして、自分自身や家族としっかり向き合いながら判断を重ねていくことが重要です。
「家づくりは一生に一度」とよく言われますが、本当にそれが一生ものなのでしょうか?
この言葉の意味をそのままに考えるのではなく、それが現時点での事実や、客観的にみて正しいのか考えてみることで、新たな発見が得られるかもしれません。
固定概念に流されず、柔軟で自由な発想を大切にしながら、楽しみながら家づくりを進めていきましょう!



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「洗面室と洗濯機」について

今回は「洗面室がどういった空間か」ということをピンポイントでお話しさせていただきます。
洗面室は以下のように、様々な用途に使える多機能な空間です。

・手を洗う場所
・顔を洗う場所
・化粧やヘアセットをする場所
また、多くの家庭では、洗面室が脱衣所も兼ねています。そのため、お風呂に直接できるよう、洗濯機を洗面室に置いておくと便利です。


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一人暮らしに多い1R、1Kなどといった間取りではお風呂とトイレが同じ場所に設置されているユニットバスは少なくないと思います。
そうなると洗濯機を洗面室に設置するのは、広さにも依りますが基本的に難しいです。また誰かが服を脱いでいたりトイレを使っていたりすると
ほかの人は一緒に洗面室を使うことはできなくなってしまう。なので洗面室はいろいろな場面で兼用されるため、曖昧な空間なのです。
洗面室をいかに上手く家族と共有するか。
どの様な使い方をイメージするか。
設計をする上で、一つポイントになると言えます。
そこで、併せて考えるといいのが「洗濯機の設置場所」。
洗面室をいかに上手く家族と共有するか。
どの様な使い方をイメージするか。
設計をする上で、一つポイントになると言えます。


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具体的には、洗濯機の設置場所をよく考えることもその一つです。生活動線を意識し、洗濯機を置く場所を考えます。
洗濯機の周りには収納棚、浴室を揃えて、すぐに室内干しができるよう、物干しを設置して、干す、畳む、片付けるまでの流れがスムーズになるよう計画をたてるのもよいかと思います。

洗面所に、洗濯機を設置することは多いかと思いますが、間取りと広さを考えて、あえて洗濯機を切り離してみたりしてもいいかもしれません。
プランを作る際に洗濯機を置く場所を起点に生活導線をイメージすると、面白いかもしれませんね。



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住宅の価格と工期

良い土地が見つかり、「いよいよ家を建てよう」と決めたら、新居が完成するタイミングに合わせて引っ越しを計画する必要があります。

特にお子さんがいるご家庭では、「子どもの入学や進級に合わせて、4月から新居での生活を始めたい」「そのために3月に入居したい」といった希望があることが多いでしょう。
このような場合、建売住宅なら、完成済みの物件であればすぐに入居が可能です。また、未完成の物件でも、完成予定が決まっているため、希望する時期に入居できるかどうかすぐに判断できます。

一方、注文住宅では、希望の入居時期に合わせるためには、工期から逆算して、間に合うように着工する必要があります。今回は、希望の時期に入居するために知っておきたい、注文住宅の工期の目安についてお話しします。


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<住宅の工期と価格の関係>

工期とは、建物の着工から完成までにかかる期間のことです。注文住宅の場合、工期は一般的に3~6か月程度ですが、3か月と6か月では大きな違いがあり、3月に入居できるのか、それとも11月になるのか、計画を立てるのが難しくなります。

ここで知っておきたいのは、「価格が高い住宅ほど工期が長くなる」という傾向です。もちろん、建材や設備の価格にも影響されますが、工期が長いほど人件費が増えるため、価格が高くなるのが一般的です。「価格が高い」と感じる住宅では、工期が長くなる場合が多いです。


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<業者によって異なる工期>

工期は依頼する業者によっても変わってきます。

・ハウスメーカー:2~4か月
ハウスメーカーでは、工期は2~4か月程度が一般的です。使用する建材や工法によって工期が異なる場合がありますが、ハウスメーカーは余裕を持った工期を設定しているため、計画通りに入居できることが多いです。大手メーカーの場合、工期は3~4か月が目安で、低価格を売りにしているメーカーでは2~3か月と短めです。

・地場工務店:4~5か月
地域に密着した小規模な工務店では、工期は4~5か月程度かかることが多いです。大量生産ではなく現場での作業が多いため、工期が長くなりますが、価格は比較的抑えられることが多いです。

・設計事務所:6か月以上
設計事務所では、ゼロから設計するため工期が長くなる傾向があります。こだわりの強い家を建てる場合、工期が6か月以上かかることもあり、場合によってはさらに長い期間が必要です。

これらの工期を参考にしながら、引っ越しの時期を計画すると良いでしょう。



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